六ツ美 とは

そもそものお話です。
六ツ美のあの肉カレーとか、六ツ美養鶏とか言ってるけど、
六ツ美って何だ?
と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あるいは六ツ美養鶏が作っているからカレーに六ツ美って名付けているんだな、と思われているかもしれません。
それは間違いではないんですが、それだけ、というわけでもないんです。
六ツ美は愛知県岡崎市の南西部にあり、西尾市に隣接してる地区です。
岡崎市と合併する前は、碧海郡六ツ美町(六ツ美村)だったそうです。現在は町名などに六ツ美の名前は残っていません。
※悠紀の里歴史民俗資料室 資料より
広く平坦な土地が広がっていて、田んぼが多くある田舎の風景ですが、そのおかげで六ツ美地区を走る東海道新幹線の線路は遮音壁に囲まれていない場所があります。ドクターイエローが走行する時などには、多くの人が田んぼのあぜ道で写真を撮影していました。
※筆者撮影 近過ぎる上に逆光でした
明治から昭和まで、岡崎駅から六ツ美町を通って隣の西尾市まで鉄道が通っていました。その輸送力があったことが、六ツ美町が大嘗祭用の米作をする「悠紀斎田」に選定された理由の一つだと、先日のゆきフェスタのガイドツアーで聞きました。
その鉄道の輸送力で、悠紀斎田お田植えまつりには7万人が集まったそうです。ディズニーランドとディズニーシーを合わせた1日の来場者数とそう変わらない数ですが、当時は飛行機も新幹線も無かったことを考えると、こんなに大勢が集まったのはすごいことです。
どれだけこのまつりが人々にとって重要であり、六ツ美の人々にとって誇りであったか…ということですね。
六ツ美のこと、そして悠紀斎田のことについては、先日10周年イベントが行われた岡崎市地域交流センター六ツ美分館・悠紀の里の中にある「六ッ美歴史民俗資料室」で詳しく知ることができます。
ご興味のある方は、ぜひ行ってみてください。
岡崎市地域交流センター六ツ美分館・悠紀の里
https://station.okazaki-lita.com/center/yukinosato
余談ですが、「六ツ美」と大きい「ツ」の時と、「六ッ美」と小さい「ッ」になっている時がありますが、違いがよくわかっていません…